
「変わってるね」は最高の褒め言葉──枠にとらわれないN型(直感型)の天才性
やっぱり君の出すアイデアはちょっと突飛すぎるよ。現場が混乱するから、もっと前例にならってくれないかな。
新規プロジェクトのキックオフ会議。私が土日を潰して徹夜で練り上げた渾身の企画書は、上司のその一言で数分にしてあっけなく却下された。 周りの同僚たちは、当たり障りのない、どこかの競合がすでにやっているような手堅くて無難なアイディアを出しては現実的でいいねと褒められている。なんで私だけみんなが当たり前のように見えている普通のラインがわからないんだろう。
その日の帰り道、満員電車に揺られながら私って本当に社会の歯車に向いてないなと深いため息をついた。 子どもの頃からずっとそうだ。少しでも意見を言えば変わってるね、個性的だね、面白い視点を持ってるねと言われ、それが協調性がない、空気が読めない、独りよがりだという遠回しな批判に聞こえてずっと息苦しかった。 XなどのSNSでN型 浮いてるやN型 社会不適合と検索すると、出るわ出るわ同じような悲鳴。学生時代から変人扱いされてきた、忘れ物が多くて身の回りのことができない等、共感しかない声があふれている。 みんなと同じように振る舞おうとすればするほど自分の中の何かが死滅していく感覚があった。指示通りに動けないとか、現実の細々としたことがすっぽ抜けて別の世界に意識が飛んでしまうのは、ただの欠陥なのだろうかと本気で悩んだ夜は数え切れない。
けれど、それから3週間後。 あの手堅い企画が予想通り予算の問題で行き詰まり、プロジェクトチーム全体がこのままじゃ絶対に目標未達だ、もう打つ手がないと重苦しい空気に包まれた日のことだった。
あのさ、とずっと黙っていた一番偉い部長が静かな会議室で口を開いた。 前に君が出してくれたあの突飛なアイデア。あれ、もう1回詳しく聞かせてくれないか。今の停滞を打破するにはあのくらいの劇薬が必要かもしれない。
その場にいた全員の視線が一斉に私に集まった。 私の変わっているという性質が、ただのズレた変わり者から現状を打ち破る天才的なビジョンへと昇華し、カチッと世界にハマった強烈な快感が全身を突き抜けた。あの瞬間の背筋がゾクゾクするような感覚を私は一生忘れない。
普通になれない悩み
16タイプの性格診断において直感をつかさどるNを強く持つ人は、常にマイノリティの孤独を抱えて生きているといっても過言ではないのだ。
世の中の約7割は目に見える事実や過去の経験、前例を重んじるS(感覚)タイプだと言われている。日本の学校教育も企業文化も、基本的にはこのSタイプが最も心地よく、効率的に回るように緻密に設計されている。 前例がないからダメだ。現実的に考えて無理。とにかくルールだから従ってマニュアル通りにやって。
そうやって四角い枠に無理やり押し込められそうになるたび、N型の脳内には強烈な違和感といら立ちが走る。なんで今の古いやり方に固執するの。もっとこうすればまったく新しい可能性が開けるのに。どうして誰も見えていない未来のビジョンに気づかないの。
しかしそれを言葉にして熱弁しても、飛躍しすぎ、妄想ばかりで現実を見ろ、地に足がついていないと冷たく一蹴されてしまう。だから多くのN型はいつしか自分の直感に蓋をして普通の人間のふりをして生きるようになる。波風を立てないように、想像力のボリュームを最小に絞って。 知恵袋などの相談サイトを見ても、N型は現実世界でS型の多数派とうまくやっていけずなんか変なやつと思われがちという悩みが溢れかえっている。目の前の現実的な対象に注意を向け続けるのが圧倒的に苦手で、物事から派生する別の世界へ瞬時に意識が飛んでしまう。その特性ゆえに社会的に不器用だと思われがちだ。
だがはっきり言わせてもらう。 あなたが普通になれないのは、あなたが劣っているからでも社会不適合者だからでもない。あなたの思考の癖がルールに従う仕様ではなく革命を起こすための特注仕様だからだ。
前例破壊という大役
N型のあなたの脳内では、まるで24時間稼働し続ける高性能なアイデア生成エンジンがフル回転で動いている。
AとBという全く無関係に見える遠く離れた事象から突然共通点を見出して新しい概念を生み出したり、1を聞いて100の未来図をパラレルワールドのように同時に展開させたりする。 それは過去の延長線上にしか未来を描けない人たちから見れば、魔法かあるいはただの狂気のように映るのだ。だから理解されないのは当然のことだ。
枠にとらわれない視点
みんながここは行き止まりの壁だと思って立ち止まり絶望している場所で。 あなただけは壁に見せかけたただの布だ、破れば進めるという本質を直感で見抜いている。 社会のルールや常識というものをあなたは最初から心の底では微塵も信じていない。ルールは誰かが便宜上作った仮のものにすぎないと知っている。だからこそ、誰も思いつかないような斜め上の角度から現状を文字通り破壊する解決策を提示できるのだ。 手堅い常識的な人間には絶対にこの強烈なジャンプはできない。彼らは道に沿って歩くことはできても、道なき場所に道を作ることは一生できないからだ。
革命を起こすビジョン
ゼロからイチを生み出す大役はいつの時代もあなたたちのような直感型の変人間にしか担えない。
世の中のイノベーション、人々の心を震わせるアート、常識を根底から覆す新しいビジネス。それらはすべて、頭がおかしい、変わっているねと後ろ指を指されながらも、自分の脳裏にしか見えていない巨大で美しいビジョンを信じ抜いた特異な人間が創り出してきたものだ。 あなたが職場で感じているその疎外感や浮いているという感覚は、あなたが次の時代を創る側の人間であることの何よりの証明なのだ。歯車になれないのなら、歯車を回す側のモーターになるしかない。 弊社の診断データを見ても、N型が突出している層は初期のキャリアで絶望的なほどの適応不全を味わうが、ある一線を越えて自分の直感を信じ切った瞬間に圧倒的な成果を出し始める傾向が顕著に出ている。
環境による居心地の差
N型の比率が高い環境に身を置くと世界は一変する。
今まで社会不適合なアブノーマルとして扱われていた自分が、突然まともな人間として息を吹き返すのだ。自分と同じように未来や可能性について熱く語り合い、突飛なアイデアを心から面白がってくれる仲間がいる空間。 そこではあなたの直感は欠点ではなく最強の武器として認識される。S型が多い保守的な環境で感じていたあの首を絞められるような息苦しさが嘘のように消え去り、水を得た魚のように自由に泳ぎ回ることができる。
もし今あなたが自分の居場所に違和感を感じているなら、それはあなたが間違っているのではなく環境が間違っている可能性が高い。あなたの特殊な能力を正当に評価し面白がってくれる場所は必ずある。だから無理に自分を曲げてまで合わない環境にしがみつく必要などないのだ。逃げることは敗北ではない。適切な戦場へのポジティブな移動だ。
変人こそが時代を創る
でも現実世界ではやっぱり浮いちゃうし理解されないのがつらい、変人扱いはもう嫌だと思うかもしれない。
たしかにあなたのアイデアは時代を先取りしすぎているため言語化が追いつかずすぐには理解されないことが多い。しかし、だからといって自分の感性をダウングレードして普通に合わせる必要など1ミリもない。フェラーリが軽自動車のふりをして時速40キロで走り続けていればいつかエンジンが焼き切れて壊れてしまう。
あなたがすべきことは普通になることではなく、あなたの突拍子もないアイデアを現実世界に翻訳して実装してくれる有能な右腕を見つけることだ。
あなたが誰も見たことのないビジョンを描き、実務能力の高い人がそれを現実の緻密なタスクとスケジュールに落とし込む。この最高に補完し合えるタッグが組めたとき、あなたの痛い変人オーラは誰もがひざまずいて憧れる最高にカリスマチックな主人公オーラへと変貌するのだ。 自分が主人公になれる世界線の探し方を間違えないでほしい。
最高の主人公オーラ
今日から変わってるね、個性的だねという言葉を最高の褒め言葉として受け取ろう。
普通ですね、常識的ですねと言われることほどクリエイターであるあなたにとって屈辱的なことはないはずだ。あなたが人と違うのは、あなたが人とは違う景色を見るために生まれてきたからだ。
あなたの脳内で絶えず爆発し続けているその想像力を、無難な世界に合わせてこれ以上押し殺してはいけない。
もし自分の才能の輪郭がまだぼやけているように感じるなら。自分がどれほど稀有でどれほど強大な直感のエンジンを積んでいるのか、エニアグラムや性格診断でその詳細な設計図を確認してみてほしい。ここから先はあなただけが描ける特注の人生だ。
そこにはあなたがずっと社会不適合な欠点だと思い込んで隠してきたものが、実は世界を変革するための光り輝く才能だと記されているはずだ。
あなたの内側に眠るその変わった才能を全肯定した瞬間から、妥協で生きてきた人生は終わりを告げ、あなたの本当の人生という名の革命が幕を開ける。
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この記事を書いた人
塚田 崇博
Aqsh株式会社 代表取締役
人材業界23年、累計1万人超の面談経験を持つ。ソシオニクス・エニアグラム・ソーシャルスタイル等の性格類型学に精通し、採用・育成・定着を一気通貫で支援。
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